140字の俳句(日日の事)

夏の砂浜に上陸して、卵を産むウミガメ。

ウミガメの寝床は海の底。肺呼吸をしているにも拘らず、

睡眠時間は5~7時間に及ぶそうだから凄い。

 

 海亀の 涙ながらに 産み落とす

 

追記 ウミガメが涙を流しながら、沢山の卵を産むシーンは

   感動的だが、あの涙は目を保護する為のものだという。

   孵化した子亀の殆どは、沖に泳ぎ出る前に海鳥などの

   捕食者に食べられてしまう。

 

140字の俳句(日日の事)

今年も”セッカ”が戻ってきた。雀よりも小さな体で

囀りながら元気に飛び回っている。

体に似合わず太い神経の持ち主と見られ、

よく通る大きな声を張り上げて・・・・

 

 セッカ来る 土手の長きを 楽しみに

 

追記 オスは蜘蛛の糸を使い、ススキの葉などをつなぎ合わせて

   楕円形の巣を作る。 シーズン中に20個近くの巣を作り

   別々のメスを誘うと云うから、偉いものだ。

140字の俳句(日日の事)

近くの公園のアガパンサスが、全盛期を迎えている。

豪華に咲きそろう裏にある、関係者の苦労を思う。

花言葉に「知的な装い」とあった。

 

 長すぎる 首を傾げて アガパンサス

 

追記 南部アフリカ原産と聞くと、いかにもと思ってしまう。

   耐湿性を欠くので、水やりには注意が必要だそうだ。

140字の俳句(日日の事)

花をつけ始めたノウゼンカズラ。放っておけば

ツルの長さは30メートルにも達するという。

生命力に併せ、結構豪華な雰囲気も感じさせる花。

 

 主なき 垣根に残る ノウゼン花

 

追記 近くの高級な住宅街には、放置されて荒れるに任せた

   家がある。 どんな人が住んでいたのかな? 

   どんな事情が有ったのかな?

   人の不幸は蜜の味とか・・・・

 

140字の俳句(日日の事)

稲の苗もだいぶ伸びた。

緑濃き水田を吹き渡る風に、成長した苗が

なびく景観はとても爽快だ。

 

 田の神の 今日はどちらへ 青田風

 

追記 古い知人は、田の神をお国言葉で”タノカンサー”

   と親しみを込めて呼んでいた。 

   因みに田の神様は女神らしい。

140字の俳句(日日の事)

ツバメは目下子育ての最中。早朝から霧のかかる川面や

土手の斜面をすれすれに飛び回り、小さな虫を追掛けている。

 

 川霧を 切り裂いてゆく 夏ツバメ

 

追記 ツバメはさすがに早く飛ぶ。さらに飛びながら急に

   方向を変えることが出来る。これでは虫も立つ瀬がない。

   口の中が虫で一杯になると、雛たちの所へ戻る。

   この作業を終日繰り返すのか・・・

140字の俳句(日日の事

早朝のしっとり湿気を含んだ空気に、街灯が

鈍い光を投げかけている。

テーマパークに近い当地は、もう大型バスの

行き来が頻繁に・・・

 

 明け方の 残る街灯 梅雨湿り

 

追記 梅雨時の心配は食中毒。以前ほどではなくなったが

   時々ニュースになる。 これとは別にカビが原因の

   体調不良は意外に多いそうだ。