煮物に向く三浦大根。 下太りで長さもあり、抜くのに
苦労する。近年は人手不足もあり、生産農家が急速に
減少しているそうだ。家庭菜園の三浦大根を抜きながら
何となく地動説を思った。
大根引 矢張り正しい 地動説
追記 大根引で最も有名な句は、恐らく一茶の
「大根引大根で道を教えけり」だと思う。
数十年以上前の記憶だが、この句は漫画サザエさん
のネタにも使われていた。
煮物に向く三浦大根。 下太りで長さもあり、抜くのに
苦労する。近年は人手不足もあり、生産農家が急速に
減少しているそうだ。家庭菜園の三浦大根を抜きながら
何となく地動説を思った。
大根引 矢張り正しい 地動説
追記 大根引で最も有名な句は、恐らく一茶の
「大根引大根で道を教えけり」だと思う。
数十年以上前の記憶だが、この句は漫画サザエさん
のネタにも使われていた。
朝方は大分寒くなってきた。晩秋の外気は澄んでいて、
マンションの輪郭もスッキリして見える。
背筋を伸ばして歩こうと思う。
何となく 四角い気分 暮の秋
追記 次の句は秋元不死男です。「独房に釦おとして秋終る」
氏は若い頃京大俳句事件で投獄された経験を持つようです。
一時期は無季俳句に傾倒したが、比較的早く伝統俳句に
戻ったとされます。
昼なお薄暗い木々の間に、八手の花の白さが目立つ。
個々の花は八方に飛び散ろうとする玉を、懸命に
引き留めている様だ。それぞれの花が破裂している
ようにも見える。
花八手 小さき爆発 繰り返し
追記 ご存知、飯田龍太の句です。
「いまさかりなる花八手誰も見ず」
確かに八手の花を見に行こうと、人を誘う
話は聞いたことがない。
初冬の河原には、やや強く冷たい風が吹いている。
見上げると、驚くほどの高みに鳶が輪を描いている。
あんなに高くて餌が見えるのだろうか、それとも遊びなのか。
冬の鳶 誰にも見えぬ 上昇気流
追記 高柳重信の句をご紹介します。
「あまりのどかで生かして置けぬ鳶の輪ひとつ」
この句で分かるように、氏は主流派の虚子の世界には
全く馴染まず、独自の世界を開こうと孤軍奮闘しました。
60歳で没しています。