140字の俳句

小型タンカーと言っても船の長さは30米くらい有る。

荷を満載して船体は沈み、如何にも重そうである。

その分,岸に打寄せる引波は激しい。

 

川辺で竿を振る釣り人は次々に襲う波に身構えている。

昨日の大雨で川は茶色く濁り、タンカーに引き摺られるように

海へ流れ出て行く。

 五月雨の海へ突出す泥の河

 

 

追記 泥に濁った江戸川の河口付近では、この日も川鵜が餌を

   漁っていた。目測すると鵜は30秒近く潜り、5秒ほど息

   を整えると再び潜る所作を繰り返している。泥にひどく

   濁った水も問題にしていない。

   鵜に限らず動物には人間の持たない能力が備わっている。