2024-05-15 140字の俳句 車輪梅は海辺を好む。 梅に似た小振りな五弁花を五月の浜風に揺らし、 辺りに淡い香りを放っている。 ひと気の無い岸壁の隅っこの、コンクリート舗装の割れ目に しっかり根を下ろし、海風に耐え波しぶきにも耐え、 誰にも知られず、誰にも媚びず、一途に可憐な花を咲かせている。 あれやこれ迷う事無く車輪梅