140字の俳句(日日の事)

海亀の一生は過酷だ。

孵化してから波打ち際に至るまでの危険。

海に入ってからの近海区域も捕食者の山。

この間に殆どの子亀は食べられてしまうらしい。

遠洋に到達出来れば生存率は急速に高まるが、

孵化した当時に比べれば微々たる数字に留まるという。

 海亀の掻き分けて行く身過ぎかな

 

追記 九十九里海岸で釣りをしている時、近くに海亀が現れ

   ビックリした事がある。

   二本の手は櫂の様に平たく変形し、孵化して以後は

   常に二本の手で掻き分けて行く生活である。

   掻き分け掻き分けて行く海亀の一生。嗚呼!