140字の俳句(日日の事)

トウネズミモチが盛んに小花を散らしている。

遠目には白くボーっとした印象で、いい臭いを放つ訳でもない。

愛でるはおろか知る人も少ない花である。

小花の集まった房は秋に沢山の暗紫色の実をつける。

この実は甘く、ヒヨドリや目白も好んで食べに来る。

因みにトウネズミモチの漢名は女貞(ジョテイ)という。

女貞散る尾の無い猫の通う道

 

追記 熟した実がネズミの糞に似ていることからネズミモチ

   言うらしい。 上高地のホテルだったと思うが、テレビで

   この実を潰してカクテルに仕立てていた映像を見た事が有る。

   また、実を潰した絞り汁を煮詰めて作った丸薬は不老長寿の

   妙薬として昔から広く知られているそうだ。

   今年は丸薬作りに挑戦してみようと思う。