140字の俳句(日日の事)

桔梗は秋の七草の一つだが、実際に咲き始めるのは六月

の後半、そろそろ花も終りの時期を迎える。

蕾が膨らんでラッパ状の花を咲かせると早速シジミ蝶が

やって来て、花の奥まで入り蜜を吸う。二匹一緒に入って

いるのを見た事がある。

彼女達にとっては恰好なサイズであるようだ。

(きちかう) 

 桔梗の蕾むハミングふくらかに

 

追記 桔梗の蕾は五枚の花弁を一つに纏めた形でふっくら

   閉じている。今にも弾けそうな力を秘めて。

   風に揺られながらハミングしているようだ。