140字の俳句

楓の若葉は五月の風に絶えず葉を組み替え、

まるでジグソーパズルに興じているみたいだ。

 

楓の葉を通して見上げる空は細かく分かれ、

それぞれが限りなく碧い。

地上の苔には絶え間なく動き回る木漏日。

 

「全て世は事も無し」 何処かで読んだ詩の一節を思い出した。

 若楓風と戯れジグソーパズル

 

追記 葉に切れ込みの深い方が楓、浅い方がモミジと呼ぶとか。

   しかし実際は明確に区別されている訳でも無いようだ。

   この辺りの真偽はよく分からないが、今までカエデもモミジ

   も一緒くたにして来たのだから、このままで行こうと思う。