140字の俳句

つばなの花穂がほどけだし、少々惨めな姿を

晒すようになると姫女苑が勢いを増してくる。

野原、荒地、道端と環境を選ばずに楚々とした花を咲かせている。

 

庭に生えれば先ず抜かれてしまうだろうが、野に見る姫女苑は

背筋をピンと伸ばし、茎も葉も花も生き生きしている。

 茫漠の阿修羅の原に姫女苑

 

追記 姫女苑とハルジョオンはとても似ている。その見分け方は

   茎を割ってみて中が空っぽならハルジョオン

   中身が詰まっていれば姫女苑。

   どちらも雑草と呼ばれ蒼穹の下でこそ本領を発揮する。