140字の俳句

放水路沿いに立つ一本の桐の木。

高さは3米弱、まだヒョロヒョロの若木だが

五月下旬に花をつけた。

リンドウに似た筒状の薄紫の花。

 

昔は女の子が生まれると嫁入道具用に桐の苗木を植えたという。

花嫁御料はお馬に揺られて濡れて行く........

それにしても近頃の花嫁は堂々としている。

 花嫁は芳紀三十桐の花

 

追記 休耕畑の傍に植えられた大きな桐の木に、嫁入箪笥の話しを  

   思い出し少々切ない気持ちになったことがある。

   お隣の中国では鳳凰は桐の木にだけ棲むと伝えられ、我が国の

   硬貨にも桐の絵柄が使われている。更に‶女帝の木”との呼び名す

          らあるそうで、桐様の周囲は結構かまびすしい。