放水路沿いに立つ一本の桐の木。
高さは3米弱、まだヒョロヒョロの若木だが
五月下旬に花をつけた。
リンドウに似た筒状の薄紫の花。
昔は女の子が生まれると嫁入道具用に桐の苗木を植えたという。
花嫁御料はお馬に揺られて濡れて行く........
それにしても近頃の花嫁は堂々としている。
花嫁は芳紀三十桐の花
追記 休耕畑の傍に植えられた大きな桐の木に、嫁入箪笥の話しを
思い出し少々切ない気持ちになったことがある。
お隣の中国では鳳凰は桐の木にだけ棲むと伝えられ、我が国の
硬貨にも桐の絵柄が使われている。更に‶女帝の木”との呼び名す
らあるそうで、桐様の周囲は結構かまびすしい。