140字の俳句(日日の事)

勝手口前の狭い庭に葡萄棚。

家人とみられる老女がしきりに手入れをしている。

葡萄の房の一粒一粒は未だ直径一㎝に満たず、青くて

固いが房の形はもう一人前である。あと二~三ヶ月も

すれば立派な房となり家族の食卓を飾るに違いない。

老女はそれを楽しみにしているのだろう。

 良かれかし老いの見上げる青葡萄

 

追記 ブドウと言えば洋画にもよく登場する。クレオパトラ

   が寝そべってブドウを食べるシーン、王様と私のユル

   ブリンナーが豪快に口へ放り込むシーンもあった。

   話は変わるがブドウは枝に近い方から熟してゆく、

   したがって房の先の方は甘みが少ないとか、ブドウの皮を

   犬や猫に食べさせると腎臓障害を起こすとか、尤も後者の

   腎臓障害については環境省ガイドラインにも載っている。