初夏の川面を眺めながら、何故か若い人へ贈る言葉を
考えていた。
先程からボラがしきりに跳ねている。
気持ちよく喜んでいる様子だ。
爽やかな快晴、川の水も何時になく澄んでいる。
何れ大きな決断を迫られる君達にとって、
今日はきっと良い日に違いない。
水澄みてボラの良く跳ねる日に立つ
追記 青年時代は色々悩む事が多かった。
あの時代をもう一度繰返す気力も体力も無いが、誰しもが
経験する通過儀礼の様なものだろう。
後になって振り返ればなぜあんな事で悩んだのか、ほろ苦く
後悔するのだが、真っ只中の君達にはそれが分からない。