140字の俳句(日日の事)

 ドロリ垂れ心底嘗める棕櫚の花

菜園で使う笹竹を採っていて、ふと上を見ると分厚い舌を

ダラリ垂らした様な褐色の物体。

周囲に樹木が多く昼でも薄暗い所なので、その不気味さに

余計びっくりした。 よく見ると棕櫚の木だった。

それにしても人を驚かせる花である。

 

追記 棕櫚の葉で作った蠅叩きは昔使ったように思う。

   植木屋さんの必需品,棕櫚縄も馴染み深い。

   結構お世話になっているが、花があんな形をしている

   とは知らなかった。

   黄色に近い褐色の小さな玉状の花が無数に集まり、

   大きな牛の舌と云うか、大山椒魚の頭の形と云うか。

   何れにしても美しさとは縁遠い花である。